KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 勉強・受験

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慣性の法則

Posted on: 2016年3月15日(火) 6:00

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定期考査、いつも範囲が長くなるので英語Aと英語Bの2回行います。
今回もそうでした。英語Aが不定詞と動名詞と接続詞が中心範囲で、
英語Bが比較および不定詞と動名詞の違いが中心範囲でした。

英語Aが終わったときに生徒たちから「難しい!」とクレームの罵声を
浴びたのは、数日前に書きましたね。

でも採点したら学年平均はだいたい73点ちょっとでした。

満点も2人。90点以上多数。

なんや、できてる子はできてるやん。よかった。やれやれ。

73-003

できてない子は残念ながら1割ぐらいいますが、さぼることを覚えて
しまったんやねぇ。せっかく灘校に入ったのに。

灘校に入ろうと東大に入ろうと医者になろうと弁護士になろうと同じ
ことですが、いったんさぼることを覚えると、慣性の法則に従って、
あとは「さぼる」という流れがその人の「普通」になってしまいます。

どうやってもその渦から抜け出せません。

僕たち他人がどう言ってもダメで、自分で立ち直るしかないのです。

教員は手助けはしますが、さぼることが自分の「普通」になってしま
ったら要注意です。いくら抜け出そうとしてもなかなか抜け出せない。

そうならないように、普段から勝ち癖をつけておくことです。

英語の宿題は出せなかった。でも数学は出せた。国語の漢字テスト
は合格した。英語の宿題は待ってもらって明日出そう。

これなら何とかぎりぎりセーフです。

でも英語も数学も国語もダメという場合は癖がついてしまっているか
もしれません。癖からの脱却には時間がかかるってのに。

今まだそういった癖に捉まっていない人は、捉まらないように気を付
けることです。全部に勝てないとしても、最低勝ち越しはしましょう。

癖がついちゃった人、先生に相談しながら、ちょっとずつでも勝てる
ようにしていかないとしょうがないね。なかなか抜け出せないけど、
今の自分を招いたのは誰のせいでもない、自分のせいなんやと強く
自分を叱りつけて、えいや!と起き上がることです。

でもなぁ、これホンマになかなか抜け出せないので、先生に相談して
管理してもらって、少しずつでも勝ち癖を身に付けていきましょう。

ほんま頑張ってな。人間の行動にも慣性の法則(動いているものは
動き続けようとし、止まっているものは止まり続けようとする)が当て
はまるので、変な癖が身に付かないように気を付けないとあかんよ。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
英語Bも何とか今日には終わらせます。がんばろ。

 


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合否結果を見て

Posted on: 2016年3月12日(土) 0:41

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東京大学、灘校の生徒たちは現浪合わせて100人弱が合格しました。

東大理科三類と京大医学部を合わせて45名の生徒が合格したそうで
全体的によく頑張ってくれたのではないでしょうか。

それ以外の生徒たちも全国各地の大学に進むことになり、高3生徒を
1年だけですが教えたことのある僕もひと安心しました。

そうは言っても、まだ後期に挑戦する生徒もいますからね。

彼らには引き続いて頑張ってきてほしいと願っています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
僕が受け持っている73回生が受験するのは5年後。
彼らにも頑張ってもらいます。

 


kimutatsu

この時期にやるべきことをしっかりやる!

Posted on: 2016年3月3日(木) 5:00

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昨日で三学期の授業が終わりました。昨年4月に入学してきた中学
1年生たちは、灘校での授業を1まわり経験したことになります。

先般書きましたが、三学期は英文法と英単語の指導に終始しました。

灘校はけっこうな進学校なので、とても先取りしてガンガン速く進んで
生徒たちも高度なことをやっているような印象があるかもしれません。

しかし英語に関して言えば、この時期は土台を鉄板にすることこそが
何よりも大事なことです。まして英語で授業をやったりしても意味が
ありません。そういうパフォーマンスは灘校には似合いません。

英単語をたくさん覚えること。

英文法(英文のルールや構造)を正しく理解し、自分で使いながら脳へ
の定着を図ろうとすること。

これが一番の土台となります。

来年の今頃は高校の教科書に入っていると思いますが、速くやること
自体には何の意味もありません。

この時期に何より大切なのは知識量を増やすこと。

そのためにやるべきことを徹底的にやっています。

生徒たちは期末考査を頑張りなさい。期待していますよ。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
大学入試が変われば日本人の英語力も変わると信じている人、
決してそんなことはありません。やることをやらないと変わりません。

 


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国公立大学入試スタート!

Posted on: 2016年2月25日(木) 16:14

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今日から国公立大学の二次試験が始まりますね。灘校の生徒たちも
東京や京都で受験しているはずです。学校は普通授業でしたが。

僕もいまの高3は1年だけですが教えたので、頑張ってきてほしい
なという思いでいっぱいです。

僕が講演するとき、直前にぶつぶつ自分につぶやきながら言い聞かせ
ている言葉があるのですが、今日はそれをご紹介します。

*******************

成功しようと思ったら緊張してアカンようになる。
わかってもらおうと思っても、緊張してアカンようになる。
それよりやってきたことを100パーセント出せるようにしよう。
それでダメならしょうがない。

*******************

受験生の皆さんが、これまで頑張ってきたことを100%出せるように
祈っています。今日と明日、受験本番を楽しむぐらいのつもりで
リラックスしてくださいね。きっとそのほうが力を発揮できますよ。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
僕もちょっといろいろありますが、頑張ります。

 


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知識を整理しながら多読多聴

Posted on: 2016年2月16日(火) 6:00

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あと10日で国公立大学の二次試験ですね。いよいよ待望の入試!

受験生たちは最後の追い込みに入っていることでしょう。

単に過去問を解いているだけではダメですよ。
解きながら知識を整理することです。

英語に関して言えば、単語集だけをやるのはお勧めしません。
単語集をやりながらも、長文やリスニングを1日最低でも1題でいい
ので、中に出てきた単語や表現で知らないものを覚えることです。

中には『ユメタン』などで覚えたはずなのに忘れていた!という単語
もあることでしょう。

それがわかることが勉強の大切なところです。凹むことはありません。
発見したのですから、再度覚え直せばいいだけです。

多読多聴は大事です。でも知識を整理しながら行うことがなによりも
重要なのです。読み飛ばしたり聞き流したりしている勉強は勉強では
ありません。「解いているだけ」でもダメです。

知らないこと、忘れていたことを発見しながら、そして覚え直しながら
勉強を進めていきましょう。

あと10日!

健康に気を付けて頑張りましょう!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
受験当日はなぜかよく雪が降りますね。

 


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東大推薦入試、合格発表

Posted on: 2016年2月10日(水) 16:31

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東大初の推薦入試の結果が今日発表になりました。

77名が合格ということです。合格された人たちはおめでとう!

こちらに詳細を貼りつけておきますね。

一般入試組はあと2週間ですね。

風邪やインフルエンザを拾わないように気を付けて、頑張りましょう!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
灘高の入試も今日と明日で行われています。

 


kimutatsu

キムタツ堂書店

Posted on: 2016年2月9日(火) 6:00

20160201_095328

喜久屋書店阿倍野店さんの様子です。2016年もキムタツ堂書店が
開幕しました。おかげで日本各地の書店さんで僕のコーナーができ
始めました。いろんな方々から写真を頂けるようになりました。

maruzen_kyoutohonten

こちらは丸善京都本店さんの様子です。本当に嬉しく思います。

いろんな物書きがいらっしゃいますが、こうして毎年多くの書店さん
でコーナーを作ってもらえる物書きってあまりいないはずです。

できるだけ多くの書店さんにご挨拶にまわりたいのですが、時間が
あまりなくて、ご挨拶できずに終わる書店さんもあります。

でもこういう企画を続けていただいていることに胡坐をかくのではなく
感謝の気持ちを忘れずに、生きていこうと思っています。

なかには1年を通して常設してくださっている書店さんもあります。

そういうところの書店員さんはたとえば学習参考書について勉強され
ているので、受験生はテキトーに本を選ぶのではなく、迷ったりしたら
学参担当の書店員さんに相談してみるのもいいですよ。

書店員さんもけっこうなレベルの大学を卒業された元受験生ですから
英語だけではなく、いろいろな教科の問題集の選定を手伝ってくれる
ことでしょう。困ったら書店員さんに尋ねることです。

amazonで買うのも悪くはないのですが、できれば近くの書店に足を
運び、自分の目で見て、問題集の場合は数ページは解説を読んで、
納得したうえで本を書いたいものです。

本を買ったら絶対に最後までしゃぶり尽くすぞという気持ちを持って
計画的にその本を自分のものにするべく努力していきましょう。

僕が選んだ「キムタツ堂書店」の本たちが中学生高校生たちの役に
立てばいいなぁと思っています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございます。
やることがたくさんあるのに、あまり手につかず・・・
気持ちを切り替えて頑張ります。

 


kimutatsu

Happy Homework on Weekend

Posted on: 2016年1月24日(日) 0:57

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毎週金曜日の最後の授業でこういうプリントを配布することにして
います。週末の宿題が書かれているハンドアウトです。

でも宿題だけが無機質に並んでいるのもなぁと思って、生徒たちに
僕からのメッセージを添えるようにしているのです。

これをやり始めてから、提出状況が良くなった気がします。

来週も楽しみにしています。

とは言え、提出するだけではダメですよね。

そもそも解答冊子を渡してありますので、それを見ながら解答欄を
埋め、提出することだってできます。

問題を解いたらすぐに解答を見て答え合わせをし、間違えたところ
を何度もやり直すことで学習効果があるから解答冊子を渡してある
のです。すぐに答え合わせをしないと、意味がありません。

もちろん生徒たちに伝えてあります。解答を渡してある意味を。

あの子たちが自分の力を伸ばしたいと心から願い、主体的に自分
の弱点を補う勉強ができる日がくればいいなぁ。

そうすれば僕は宿題を出さなくても済みます。

何も言わなくても生徒たちが学習するアクティブラーナーになって
くれるのを楽しみにしている木村です。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
明日は雪景色の写真をアップできそうです。

 


kimutatsu

ある保護者からのメッセージ

Posted on: 2016年1月23日(土) 10:19

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ご存知のとおり、旺文社の『蛍雪時代』でさまざまな人の言葉を紹介
させていただき、それについてコラムを書いています。

北海道にある高校の生徒のお母さんから、フェイスブックのメッセン
ジャーを使って1通のメッセージが送られてきました。

まだご本人の承諾を得ていないので、個人がわかる部分は削除して
ご紹介させていただきます。

***************

〇〇高校の保護者の◆◆と申します。突然のメッセージ、お許し
ください。『蛍雪時代』2月号の、先生の記事を読ませていただき
ました。現在、高3の息子が、先生の記事に心を動かされたと
教えてくれたのです。

まさかとは思いましたが、センターの結果がE判定。今まで見た
ことのない判定でした。

しかし息子は志望大学を変えることなく受験することを決めたそう
です。先生の言葉が、彼の背中を押してくれたのだと思います。
職員室に行っても、どの先生もセンター試験の点数を言うと、皆
顔をゆがめるそうです。それでも自分は〇〇大学を受験するの
だと豪語し、誰よりも職員室に通い質問し、二次試験に向けて
勉強しているところです。

もしかしたら、先生や同級生たちは、心の中で笑っているかもしれ
ない。でもそんなことはどうでもいい。今は落ちることは全く考えて
いないそうです。

「1日たりとも闘わなかった日などない」

彼は今、この気持ちで頑張っているようです。木村先生、ありがとう
ございます。たとえ良い結果にならなかったとしても、この経験は、
彼にとって生涯の宝になると思います。ひとことお礼を申し上げ
たくて、メッセージを送らせていただきました。

(中略)

お忙しいことと思いますので、どうぞお身体には気を付けて、多く
の生徒たちに力を与えてくださいね!

*****************

この方の息子さんの選択は素晴らしいですね。ややもすると安全
志向になって、センター試験の点数に応じて、本当は行きたくない
大学に方向転換する受験生や担当の先生も多いと思います。

でも人生は1度っきりです。僕たちは必ず死にます。

死ぬ前になって「あそこに行きたかった」と思うのであれば、初心を
大切にすべきだし、大切にするのであれば努力すべきです。

この生徒の選択は、そりゃ具体的な点数を知っている先生方にとっ
ては無謀に映るかもしれないが、人生を考えれば、とても美しい。

逆転を信じて2月25日まで努力を続けてほしいと願っています。

Sさん、メッセージをありがとうございました!

彼だけではなくて、多くの受験生たちがセンター試験の点数を見て
一喜一憂しています。点数に応じた進路を勧めるのも教育でしょう
けれども、彼のような生き方もあるということを認識しておいた上で
本当に生きたいのであれば覚悟の上で進め!と言うのも教育だと
僕は思っています。

灘校の生徒たちはセンター試験の点数がどうであれ、ここまで頑張
ってきたのだからという理由で、ほとんどの生徒たちが第1志望に
出願します。教員はそれを温かく見守ります。

そしてD判定やE判定の生徒たちが合格してくるのを見ています。

人生はトライしなければ何も実現しないということを、生徒たちから
僕たち教員は毎年学んでいます。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
仙台は寒いです。風邪気味なので気を付けます。

 


kimutatsu

センター試験平均点(速報版)

Posted on: 2016年1月20日(水) 10:59

toudai08

ベネッセ・駿台のセンター試験の平均点(最新値)です。ちなみに
カッコ内の数字は昨年度のものです。

国 語 130 (119.22)
数学①   55 (61.27)
数学②  47 (39.31)
英 語 113 (116.17)
リ ス     31 (35.39)
世史A  43 (47.37)
世史B  67 (65.64)
日史A  42 (45.64)
日史B  66 (62.01)
地理A  52 (51.40)
地理B  60 (58.59)
倫 理     52 (53.39)
政 経     60 (54.79)
現 社  55 (58.99)
倫 政  61 (59.57)
物 理  61 (64.31)
化 学  54 (64.50)
生 物  63 (54.99)
地 学   39 (40.91)
物理基  34 (31.52)
化学基  27 (35.30)
生物基  27 (26.66)
地学基  34 (26.99)

英語の筆記は昨年並み、リスニングはやっぱり第4問に対応できな
かった受験生が多かったのか、少し下がりましたね。まぁそれでも
それほどでもないので、だいたい昨年並みということでしょう。

国語の平均点がかなり上がりましたね。特に難関大を目指す人に
とっては、国語の失点が大きく響きそうです。

大きく失敗してしまった人以外は志望大学に突き進んでください。

自分の人生ですから、先生と相談するのは当然とはいえ、安易に
「ここでもいいかぁ」な感じで選ばないようにしましょうね。

けっこう入ってから「しまった!」という気持ちになるものです。

特に学部と学科ね。高校はどこを選んでもあまり変わらないけれど、
大学の4年間や6年間は君たちが思っている以上に重いし長い。

C判定ぐらいなら、強気の人が絶対に勝ちます。口だけの強気では
あかんけどね。絶対に合格したるねん!という気持ちがなかったら
A判定やB判定でも逆転されますよ。

もちろん逆転するのはCとDの人たちです。

さぁ、2月25日まで健康に気を付けて、強気で頑張りましょう!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!
体調に気を付けばならないのは僕も同じです。気を付けよう。

 


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