KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 勉強・受験

kimutatsu

文章丸覚え

Posted on: 2016年8月24日(水) 15:27

08

東京大学に行った教え子たちの勉強法を聞くのが好きなのです。
僕が高校時代にやっていたのとまったく同じという子もいれば、
それは考えもつかなかったなという子もいます。

けっこう驚くのが「長い文章を丸ごと記憶することは極めて有効
な勉強法」と言った生徒がけっこういる点です。

これは英語に限らず、国語や歴史などでもそうです。

特に重要な用語には色ペンなどで線を引き、意識しながら何度も
読んで(この「何度も」は10回程度のものではない)、文章ごと
頭に叩き込むというものです。

文章を丸ごと記憶することで、いくつもの用語が覚えられるうえに
文章そのものを記憶することによって、文章力や論理的思考力が
確実に伸びて、二次試験対策になるというものでした。

たとえば歴史では、豊臣秀吉という名前が出てきたら、同時に出て
くるキーワードがあります。ぶつ切りの言葉の知識ではなく、文章で
覚えているから知識と知識が連鎖的につながっているのです。

文章丸覚えは少なくとも英語と国語と地歴公民においては極めて
有効だと思われます。

特に国公立大学(の二次試験)においては。

一度トライしてみてください。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!
今から東京に移動します。

 


kimutatsu

補習

Posted on: 2016年8月22日(月) 6:57

148

先日、補習を行いました。40名強の生徒たちが参加しました。
部活動の公式戦があった生徒たちからは様々な形で連絡を
もらっていましたので、もしかすると少ないかなと思っていた
のです。でも4分の1の生徒たちが参加しました。

今まで習った全範囲を対象にして、100題の英文法の問題を
解いてもらいました。

すべて誤文訂正です。

中2ですから、それほど難しくはありません。でも基本は大事
ですからね。間違った文を見て「ここは間違えている」とわかる
力を持っておかないと、自分が正しい文を書くことができない
ので、僕は必ずテストで誤文訂正を何題も出題します。

This is the point which my opinion is different from yours.
We have to finish this task until the end of this week.
The idea of reading a lot of books are good for your mind.
When I was young, I have been to this temple three times.
The ceiling of this room must repair in a few days.

基本的なものばかりです。

10題やっては僕の解説を聞きながら答え合わせをし、それが
終わったら次の10題。終わったら解説を聞いてまた10題。

147

休憩を含めて4時間の補習となりました。

生徒たちは最初は「これがあと90題あるのか」と言っていました
けれども、最後のほうは「パターンが見えると楽」などとエラソウ
なことをのたまっておりましたわ。

それでも「最後の10題でこんなミスしてたら今日来た意味が全く
ないやんけ!」と叫んでいる生徒もいました。

まぁそうやってミスを重ねながら、そして教員が同じような問題を
与えていっぱいトレーニングしながら、だんだんミスしなくなって
いきますし、反復することで知識が鉄板になっていきます。

その補習そのものに意味があるかどうかは、参加した生徒たち
が家で復習してくれるかどうかで決まります。

補習そのものだけでは知識が薄れていきますからね。

生徒たちに期待しましょう!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
毎日補習がある学校の生徒たちは家庭で復習を
しているのでしょうか。復習しないと補習には意味が
全くといっていいほどないはずです。

 


kimutatsu

成績を伸ばすためには

Posted on: 2016年8月11日(木) 16:21

66_016

受験生の夏休みといえば赤本をやたらとやっている生徒も多いと
思うけれども、過去問をやったから伸びるわけではないのですよ。

灘校の生徒たちも、そりゃ過去問を思いっきりやっているけれども
やっているのは力のある生徒であって、そうでない生徒がやっても
文字通りに「真っ赤な本」になってしまうのは、進研ゼミをやってる
人でなくてもわかるじゃろう。

大事なことは「知らないことを覚える」「理解できていなかったことを
理解する」ことです。

さらに言うならば、いくら覚えても理解しても普通はすぐに忘れてし
まうので、1回でも間違えた問題は何度も何度も反復することです。

受験生たち、過去問をやってるから伸びるのではないということを
肝に銘じて、しっかりと弱点を潰しましょう!

過去問をやったから伸びるわけでも、補習に出たから伸びるわけ
でも、夏期講習に出たから伸びるわけでもないのです。

勉強をするのは君自身であって、先生や予備校はちょっとした手
助けしかできないのです。

だから先生がしょぼくて伸びなかったというのは間違いです。

しょぼいのは君自身であって、先生ではないのです。

自分の力ぐらい自分で伸ばしましょう。

でも合格したら先生に「先生のおかげです」とお礼を言うのは大人
として当然のことだとは思うけど、間違っても教員が「俺が入れた」
なんて言うべきではありませんわな。

暑いけど頑張りましょう!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
東京に向かう新幹線の中です。

 


kimutatsu

京都大学と東京大学の英語

Posted on: 2016年7月29日(金) 9:19

Kyoto_University_Clock_Tower

今日から札幌です。自宅のまわりはセミが楽しそうに歌っています。
短い命を楽しめ。

生徒からラインが来ました。京大(医)を狙っている生徒です。

英語に関して言えば京都大学は楽だと思います。

過去問を分析するまでもなく、英文解釈と英作文しかないですから
ねぇ。東京大学に比べると対策はかなりしやすい。

特に英作文で点数が取れるかどうかがポイントでしょう。

その生徒は過去問をやり尽くしたので、新聞の社説、読んでる小説、
現代文で扱った評論などを片っぱしから英作しているそうです。

ええこっちゃなぁ。それこそが勉強。

紀伊國屋書店梅田本店さんに行って、僕が推薦している小説を買い、
のんびりと読書していますという連絡でした。

こういう余裕があるのはいいですね。きっと合格するやろう。

精神的余裕のある子が合格する可能性が高いのは、卒業生たちが
実証してくれてる。

tokyo

東京大学の場合、どこで点数をとってどこで落としても構わないと
考えるか。そういう大人の仕事流儀というのでしょうか、この仕事
から片付けて、次はこれをやって・・・というような姿勢が要るように
思いますね。なにせ京大に比べると量が多いですから。

じっくり読んでいる場合ではない。じっくり考えて英作している場合
ではない。じっくりできるとすればリスニングぐらいか。

そのリスニングも30分ほど聞くことになります。多様な英語力が
必要となります。

対策する際に気を付けるのは、自分がリスニングを苦手としている
からといって、リスニングばかりに時間を割かないことです。

たとえば大意要約は得点源です。自由英作文もそうです。

逆に言えば、そういうところで落とすのは避けたい。

リスニングは24点以上貰えるよう努力はするとして、大意要約と
自由英作文で30点ほどあるわけですから、そこは確実にゲット!
したいと思います。そのための勉強が必要です。

長い夏休み、自分の現時点での力を分析し、どこをどう勉強すれば
「ジグソーパズル」を完成させることができるかを考えましょう。

応援しております!

では準備をして札幌に向かいます!

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
やみくもに過去問をやっていては伸びません。
大事なのは分析。自分の力の分析。その上でのトレーニング。
トレーニングが終わったらひたすら過去問や類題を解くべし。

 


kimutatsu

自分でやるから楽しいんだ

Posted on: 2016年7月15日(金) 14:00

kinokuniya_umeda07

終業式が終わり、夏休みに入りました。次に生徒たちが登校する
のは9月1日です。あぁ、僕はその日に手術を受けるのですが。

生徒たちに配布したプリントに書いたことです。

*******************

●夏休みの間に本を最低でも1冊読んでおいてください。
それについて英語で感想を書いてもらいます。

●宿題考査の範囲は以下のとおりです。
1.Happy Homework in Summer(育伸社さんに作って頂いた
オリジナルの英文法と英語長文の冊子です)
2.『ユメタン⓪』Unit 04・05
3.今回の英語Aの大問3・4・5

********************

上に書いたのが英語の宿題といえば宿題です。
Happy Homeworkはいつも長期休みのたびにその前の学期に
教えた内容の英文法を中心にして薄い冊子を作るのです。

そして生徒たちにメッセージを書きました。

********************
英語力の差を今の間に埋めておかないと、間違いなく後々
大変なことになります。英語は塾などに行っても無駄です。
自分で覚えるべきことを覚えないと、言葉は上達しないから
です。覚えるのが苦手な人は存在しません。覚えるのが苦手
な人は回数が足りないだけです。何十回も紙に書きつけたり
タイプしたりしながら覚えることです。

夏休みは苦手を潰すためのチャンスです。もっと高い点数を
取りたいと心から願う人は勉強するしかありません。
やる気を上げたければ勉強するしかありません。勉強する
からこそ、点数もやる気もアップするのです。
親に言われたり教員に言われたりしてやる勉強はなかなか
続かないでしょう。自分でやるから楽しいのです。
自分の課題が見つかっているなら、それを集中的に潰すこと
です。皆さんに二学期に会えるのを楽しみにしています。
木村達哉拝
*********************

kino_umeda04

勉強って自分の力を伸ばすためにやるものだから、本来的には
楽しいんですよね。スポーツだって楽器だって、昨日までできな
かったことができるようになると嬉しい。

勉強も同じですよね。

でも親が熱心になり過ぎて、勉強しなさいと言い過ぎると・・・

子どもたちは逃げたくなるはずです。その子はそういう気持ちで
机に向かっても点数は絶対に伸びません。

ワクワクしながら勉強するから伸びるのです。

生徒たちに言いたいのは「自分でやるから楽しいのです」の部分。
教員はサポートしかできないのですが、夏休み中はそれさえも
できませんので、自分でやるチャンスなんですよね。

夏休みは親からも教員からも解放されて、自分の弱点を潰す勉強
をして、「昨日までできなかったことができるようになった」喜びを
取り戻してほしいと願っています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
読書好きな僕ですが、強制されたらきっと嫌いになるだろうな。

 


kimutatsu

タイムマネジメント

Posted on: 2016年7月12日(火) 12:54

138

採点にしても暗記にしても同じやと思うけど、だらだらとやってると
採点が進まないし、暗記は上手くいかないんよねぇ。

今やっている部分の採点は何時何分までに絶対に終わらせる!

今開いてるページの暗記は何時何分までに絶対に覚える!

そう決めてかからないと、結局のところ上手くいかないので、大事
なのは気迫と、決めたからには自分との約束は絶対に守るぞ!
という信念なんよね。

特に暗記の下手な人はだらだらと覚える。

暗記の得意な人はその時間まで声をひたすら出し続け、紙などに
ひたすら書きつけ続けて、必死に覚えようとするんです。

高校時代の僕は前者でした。

今は電車の中でも小声ですが声を出しています。

魚崎駅までにこのページを暗唱するぜ!という気持ちがあるから
覚えられるのです。

さて・・・採点がんばろ。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
16時までに採点もひと段落させます。絶対にやる。

 


kimutatsu

本気で願えるかどうか

Posted on: 2016年6月14日(火) 6:30

06

これ、先日の甲南との試合に勝った瞬間の写真なんですけれども
僕や横の同僚が笑顔で喜んでいるのに、生徒たちは破格の笑顔
というわけでもないですね。笑

勝利に戸惑っているようにも見えます。

戦前の予想は甲南の圧勝でしたからねぇ。無理もないか。

受験もそうですが、「この子は絶対に合格する」と言われている子
が不合格になったり、ちょっと危ないと言われている子が合格に
なったりすることがよくありますね。

野球には「ゲームセットの声を聞くまでは全力で」という言葉がある
のですね。審判が「これで終わりです」と声をかけるのですが、それ
まではいくら大差で勝っていても気を抜くなという意味です。

それを思うと、自分で自分の努力や頑張りを評価し、数字や判定は
あまり良くないけど、自分はここまで本当に頑張ってきたんだ!
と思える受験生は逆転の可能性がありますね。

数字や判定が多少良くても「実はそれほど頑張ってきたわけでも」と
いう受験生、余裕をかましてきた受験生は周囲がどう言おうとも
心の奥底では得も言われぬ不安を拭いきれないでしょうね。

そんなときに自分のあまり得意ではない出題パターンで問題が出さ
れると一気にその不安が前面に出てきて、力を出し切れないままに
終わるということもあるんでしょう。

なんだかんだ言って実力や能力にはそれほど差はないですからね。

saying01

合言葉は「全力」ですよ。

試合中や試験中の全力は言うまでもありません。

誰でも試合中や試験中は全力を出し切ろうと思います。当然です。

問題は練習中、家庭学習中に全力で取り組めるかどうかでしょうね。

まして「先生がいるから」や「先生に言われたから」という理由で勉強
しているような人が良い結果を出せるわけないですよね。

選手たちは「監督がいるから」「監督に言われたから」練習をすると
いうわけではないはず。勝ちたいと自分で思うから練習を頑張る。

勉強も同じことです。自分の力を伸ばしていきたい大学に入りたい!
と本気で思えれば、普通はかなり伸びるはずですし、時間の使い方
が上手くなるはずです。

本気で思ってないとついゲームやfbやツイッターやラインなんかに
手を出したりするんでしょうが。

本当に頑張りたいと思っているかどうかは普段の姿勢を見ていれば
わかります。そしてそういう受験生は普通は合格します。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
ただし、その前段階である程度は正しい勉強法を
身に付けておいたほうがいいのは言うまでもありません。

 


kimutatsu

ラインマーカー

Posted on: 2016年4月13日(水) 5:21

033

合う合わないってあると思うし、僕が言っていることって全員に当て
はまることじゃないけど、ラインマーカーについて一言。

授業中に生徒たちを見ていて思うこと。

ラインマーカーや赤ペンで教科書などに線を引いている生徒は少な
いなぁということです。

おそらく線を引くと、他のところだって大事なのに、引いた箇所に目が
行き過ぎてしまって、他のところに目が行かなさすぎるっていう
デメリットがあるんやないかなぁと思っています。

少なくとも灘の多くの生徒たちは線を引きません。

線を引いてもあまり意味ないよね。大事なことは線を引くことではなく、
覚えるべきことをひたすら覚えて知識を増やすことなので。

線は引いたけど、覚えるのは試験前だけというのでは、試験が終わる
と同時に忘れてしまうのが我々の脳の構造なのです。

線を引いたのであれば、同時に覚えないと意味ない。

引くのであれば、即座に覚えましょう。そうでないのであれば、線を引く
行為そのものにはあまり意味がないと思っています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
それに線を引いただけで勉強したような気になるんですよね。

 


kimutatsu

正しく文が作れるようになること

Posted on: 2016年3月19日(土) 6:00

061

春休みに入りました。宿題は育伸社さんに作っていただいたオリジナ
ルの問題集です。3学期に習った英文法の復習になっています。

この前も書きましたとおり、3学期にやった分野は英語学習にとっては
かなり重要でエッセンシャルなところです。

これから何度も何度もでてきます。

まずは理解すること。理解ができたら自分で新しい文がいくつも作れる
ようにすること。

それが重要です。和訳だけではダメです。発信できるようになって初め
て完璧に理解したと言えるのです。

生徒たちには頑張ってもらいます!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
4月から『ユメタン⓪』も2周目に入ります。

 


kimutatsu

家庭学習で復習を

Posted on: 2016年3月17日(木) 15:00

086

英語Aも英語Bも平均点は70数点でした。全体的に見ればとっても
よくできていたと思います。現在は不定詞、動名詞、接続詞、比較
などなど、英文法の根幹をなす部分をやっています。

返却時に生徒たちに言ったのですが、この試験の出来が悪かった、
つまり勉強が十分でなかった生徒は、春休みに出された宿題を
しっかりと反復しないととてもまずいことになります。

宿題はすべてこの三学期にやった内容の復習になっています。

不定詞、動名詞、接続詞、比較ができない生徒が英語が得意にな
るわけがないのです。

逆に三学期の復習がしっかりでき、今回の試験でもある程度の点
が取れた生徒については、宿題をやりながら固めていってほしい。

現在は本当に重要な部分を進んでいます。

生徒たちが家庭学習をしっかり行ってくれることに期待しています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
なんだかんだ言って、いくら真面目に授業を受けようとも
家庭学習をしない生徒の成績が伸びるわけないですわな。

 


ACCESS COUNTER

Total 38092904 Hits!

▲PAGE TOP