兵庫県の英語科の先生方に配布された小冊子『はくぼく』というのがありまして。
どういうものかというと…要するにいろんな英語の先生が小論文を書かれている
のです。英語の専門的な知識についての論文を書かれている先生もおられる。
私は今までこういうのには全く縁がなかったのですが、昨年ある先生に依頼され、
ぜひとも書いてほしいということだったので、「不勉強なので英語の専門的なことは
全く書けませんよ」とお断りして、自分の指導法について書いたのです。
「生徒の英語基礎力をどう涵養するか」という題で。
生徒たちの単語や文法の力がなかなか定着しないで困っている先生が多いだろう
からと思って書いたのですね。
他の論文のような立派なものではない。第一、極めて話し言葉の論文やしさぁ。
論文なんて卒論以来書いたことないし、正直書き方もあまりわからんのですわ。
なので一応は「である調」で書いたけど、中身は読みやすいようにブログ的な感じ
で書いたのです。単語力と文法力を付ける方法について。
それをお読みになった先生から「感動しました」というご連絡を頂戴し、嬉しいなぁと
思っていたら、それをMLで読んだ全国の先生方から「私たちにも読ませてくれ!」
というメールが殺到しました。
唖然 (´・ω・`)
読みたい人は個人的にメールしてくださいとMLに流したのですが、殺到しました。
「殺到」という漢字を見て、あぁ確かに殺到やなと思いました。
それぐらいメールが来ました。
と言っても僕も『はくぼく』は1冊しかないので、僕がワードで書いた原稿を添付して
メールで送るしかないんですよね。
で、リクエストのあった先生方にお送りしております。
「英語科で回覧してもいいか?」とか「プリントアウトして配布してもいいか?」とか
いろんな反応がありましたが、もちろん構いません。どうぞどうぞ。
現在チームキムタツの先生方は691名なんだそうです。
その先生方が「使える英語」を念頭に置いて、単語指導や文法指導を行うというこ
とになれば、きっと日本の英語教育は変わると思うんですよね。
なんでCDが付いている単語集を採用してるのに生徒たちは使わないんだろ。
なんで自分の文法の授業は無味乾燥なんだろ。
なんで小テストを繰り返してるのに定着せんのだろ。
ずっと自分でもそう思い続けてきましたが、僕自身が苦しんできたことについて書
いた拙い文章が、若い先生方の悩みの処方箋になればと思います。
と書いていたら、また数名の先生方から「送ってほしい」というメールが。
生徒諸君、先生方もな、いい授業をしようと思って必死になっとるんや。なかなか
思いどおりにはいかへんことも多いけどさ、結構もがいてるもんなんやで。
『はくぼく』に投稿した拙文が一助となれば幸いです。