KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2012年5月26日

kimutatsu

世界初

Posted on: 2012年5月26日(土) 23:50

  

 

 

 

 

 

 
札幌東の高野先生にはお世話になりました。大倉山まで連れていってくださり、
展望台まで一緒にのぼって下さいました。先生、ありがとうございました。

ところで先日、木村先生の代表作を1冊だけ挙げてくださいと言われたら、やっ
ぱり『ユメタン』ですかと尋ねられました。

確かに一番使って頂いているのは『ユメタン』シリーズですので、その意味では
代表作は『ユメタン』ってことになるんでしょうねと答えました。

そうしたら「先生の中では別の思いいれのある本があるのですか?」と仰ったの
で、「はい、僕の本の中に「世界初」があるのでそれには思い入れがありますね」
と答えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
この本が出る前の「東大対策本」があったら見てほしいけど、東大のリスニング
対策の本がまったくなかったのです。

和田秀樹先生なんかが書かれていたそういう種類の本やエール出版などが出
している体験談の本でも、リスニングに関してはニュース英語を聞けとか、EJや
EEを聞けみたいなことが書かれてありました。

要するに世の中にまったくなかったのです。

だってね、東大を受験するのってたった8000人よ?

8000人のために売り出したって、10%の人が買ってくれても800冊しか売れ
ない。それじゃあ大赤字なので、どこも出さなかったのです。

それに世の中の本って対象となる読者の10%も買わない。

現にセンター試験のリスニングは55万人が受験するが、その対策問題集ってね、
なんと年に1万冊売れたら大ヒット作になってる。

それぐらい本は売れないのです。

教学社が出してる赤本シリーズにも東大リスニングはなかった。僕のあとにやっ
と過去問集を出してくれたけど。でもオリジナルは今もこれしかないのです。

僕はアルクの嵯峨さんに出会ったとき、三宮の美作って店で「東大のリスニング
対策の本がないので、みんなニュース英語とか映画の英語とか、そういうものを
使ってテキトーに勉強してる。東大リスニング本が出したい」と訴えたのです。

紆余曲折はあったものの、翌年のクリスマスイブにこの本が書店さんに並びまし
た。当時の灘校生から直接感謝の言葉を言われたのが嬉しかったなぁ。

その後、こんなにたくさんの本を書くことになるとは思わなかったけど、『東大英語
リスニング』は東大リスニングの対策本としては「世界初」だったのです。

世界初ってのは、要するに世界一なのです。他のは全て模倣になりますから。

だからこの『東大英語リスニング』には誇りを持っています。

正直言うと灘校58回生のある生徒から「作ってほしい」と懇願されて急いで作っ
たのですが、僕としては自分の学年(59回生)に間に合えばいいかなぁと(笑)
思っていたら、58回生のK君から「僕らの代に間に合わせて!」と言われた。

毎年6000冊ほど売れているそうです。

8000人のうち6000冊ですから、かなり高い割合でしょう? アルクさん的には
あまり儲からない本かもしれないけど、僕にとっては物書き冥利に尽きます。
 

 

 

 

 

 

 

 
その後に作った続編ですが、この『東大英語リスニングSUPER』は浪人生から
『東大英語リスニング』をやった後の、もっとタフなものがほしいという声に応えて
作りました。途中で雑音を入れたりして、楽しんで作りました。

さらにスクリプトの速さを速くしました。

今年の東大リスニングは速くなりましたね。今年の卒業生から「自分は『東大英
語リスニングSUPER』までやったので聞けた」と言われたのは嬉しかったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
また『東大英語リスニング』をいきなり始めても聞けない」という、これまた灘校
の生徒の声に応えて作ったのがこの本でした。

当時、大意要約などの勉強法がわからんという声が大きかったので、「大意要
約って東大の中では得点源やないか」という思いもあって、DVDを付け、そこで
東大英語攻略法という授業を収録しました。

リスニングの本なのに大意要約などの方法がわかるという点では変な本やけど
関西の人間が作ったらこういうお徳感溢れるモノになるってことやな。

そんなわけで『ユメタン』は確かに代表作になったけど『東大英語リスニング』は
世界初=世界一という意味で、僕はかなり愛着を持っているのです。

よかったらでいいので使って下さい。とてもいい本だと自負しています。

 
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
修学旅行引率の翌日でしたが、11キロのウォーキングと
6キロのジョギングと100回の腹筋と120回の胸筋をして
体を日常に戻しました。

 


kimutatsu

修学旅行、大成功の巻

Posted on: 2012年5月26日(土) 0:17

 

 

 

 

 

 

 
2日目は植松電機さんへ。この植松さん詣でが今回の旅行のメインとなっていた
のですが、僕個人、植松さんのお話を直接お聞きしたことは、僕の人生にとって
とてつもない財産になりました。

全てメモを取りました。終わってから直接お話を伺いに前まで行きました。
名刺を頂戴しました。僕の話を聞いていただきました。

著書を購入し、サインを頂き、その日のうちに全部読んでしまいました。

植松さんからは「本を40冊も書くなんて、信念がないとできません。これからも
日本人が英語を得意になるために、いい本を出し続けてください」と激励のお言
葉を頂戴しました。植松さんも頑張って下さいと申し上げると、深々と頭をお下げ
になりました。とても謙虚な方でした。

話の内容はここには書かない。書くべきではない。僕なんかが書くと、あんなに
いい話がとても薄いものになってしまう。

そのあと生徒たちはロケットを作ったり無重力実験を見学したりして、最後の最
後は自分の作ったロケットを打ち上げてもらいました。

 

 

 

 

 

 

 
たった18人しか社員がいない会社なのに、NASAの仕事を引き受けてやってお
られたりJAXAの仕事をされていたり、とにかく「凄さ」を感じてばかりいました。

社員の方々が「あきらめそうになったことは何度でもあるが、絶対にあきらめなか
った」と仰るのを聞いて、本を含め、モノを作ることって何でも同じやなと思いつつ
この姿勢が生徒たちに浸透すればいいなと願っていました。

植松電機さんを出るとき、非常に多くの生徒たちが植松さんのところに直接行っ
て、名刺を頂いたり話を伺ったりしているのが印象的でした。

遠慮なんて要らんのだ。とにかくでしゃばってもいいので、夢へ向かおう。

 

 

 

 

 

 

 
夜は洞爺湖に泊まって、朝は目の前にある有珠山へ。昭和新山をこんなに近く
で(ってどんなに近くかわかってもらえると思う)見ながら、有珠山の上まで登り
マイスターの方の話を伺いました。

どうやって洞爺湖ができたのか、どうやって有珠山や昭和新山ができたのかと
いう話を聞いたあとは、酪農体験班と漁業体験班に分かれて出発。

僕は漁業へ。

腹ごしらえをしたあとは、ほっけを3枚におろし、ホタテの殻をむいて貝柱を食し、
漁船に乗って沖まで出ました。

 

 

 

 

 

 

 
終了後にルスツリゾート&タワーズに移動し、両班が合流。宿泊したホテルは
ホントに修学旅行生が泊まってもいいのかってぐらい凄いホテルでした。

そして最終日は目の前の遊園地で2時間自由時間にして遊びました。

僕も生徒にそそのかされて、ジェットコースターの物凄いやつに乗りましたがな。

1つ目は足がぶらんぶらんした状態のジェットコースター。
2つ目はもう説明不可能なぐらいのやつな。

写真がある。

 

 

 

 

 

 

 
これが乗る前。原田が大丈夫っていうから乗った。廣瀬も西海も余裕の表情で、
どうも僕だけが堅いような気がするけど、とにかく乗った。

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 
これが終わったあとの写真。

だいたいな、どうして下向きに落ちるジェットコースターがあるんだ?

真下に顔が向いた状態でとことん落ちていくジェットコースターって何なんだ?

3つ目は立ったまま乗るジェットコースターってのがあったが、それは強く拒否
しました。あれに乗ってたら、降りたあと立てなくなってたに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
旅行の最後はノーザンホースパークへ。とてもゆったりした時間を過ごさせても
らって大満足。生徒たちも自由時間の2時間半を満喫したことでしょう。

今回の旅行はとてもいい旅行だったと思っています。

何より旅行委員の生徒たちの企画がとてもよかったし、他の生徒たちは非リーダ
ーシップを発揮して、全体的に非常に動きがスムーズやった。

教員が企画し、教員が引率する旅行だと「管理された感」しか残らない気がする
し自分の高校時代もそうだったので、終わったあと、楽しかったのは楽しかったけ
ど、どうも「先生に連れていってもらった感」が残りました。

今回の「生徒主役系修学旅行」は大成功だったように思っています。

我々教員は指示通りに動いただけだった気がします。旅行担当の前川先生と旅
行委員に感謝しています。お疲れさまでした。

非日常が去り、日常が戻ってきます。

今回の非日常から何を学んでくれるのか、それを楽しみにしています。

個人的には植松電機さんに行ったことは人生を変えるほどの衝撃を頂戴しまし
た。植松電機さんの存在を教えてくださったJTBの方々に感謝しています。

自分の姿勢の甘さを痛感しました。これから再出発します。人生の方向性が確
実に見えました。他の人たちのために一生懸命に働きます。

そして絶対に夢をあきらめることなく、クオリティーの高い仕事をしていこうと心に
決めました。遠い星にでも確実に近づいていこうと決めました。

あとは自分が発想力と工夫、そして実行力を発揮するだけです。「無理」という言
葉を封印し、どうすれば実現するのかを常に考え続けようと思っています。

 
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
何より生徒たちが空港で「先生、お疲れさまでした」と声をかけてくれたのは
嬉しかった。いや、お前たちこそよかった。お疲れさまでした。ありがとう。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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