最近の英語教育は「4技能」がキーワードになっているのはご存知
のとおりです。ちなみに現在の英語教育で特に重視されているのは
4技能のうちのスピーキングの技能です。
でも読み書きもできない人が話せないのは言うまでもないでしょう。
だからスピーキングの授業を増やすのは良いとは思いますが、まず
基礎段階、特に生徒たちの英語のレベルがまだ低い場合には
読むことを通じて、どれだけ多くの知識を身に付けるかでしょうね。
ただ、自分の生徒たちやチームキムタツの先生方の授業を拝見して
いて強く思うことは、本当にたった4つの技能でいいの?ということ。
文部科学省の人たちと話をしたときも「4技能」とか「英語を通じて」を
キーワードにした英語教育をしたいと明言されていましたけれども
英語の授業を通じて4技能を身に付けたとしても、経済産業省が
文部科学省に要請しているグローバル経済人材は育たないです。
読んだり聞いたりすることで情報を得る。
それをもとにして考える。
書く。話す。
自分の考えを伝える。
これらが世界レベルでできるグローバル経済人材を育てたいんです。
文部科学省は。文科省の方々、そうですよね?
英語教育まで経済第一でいいのかという議論があちこちのアカデミア
で行われているのはひとまず置いておくとして。
4技能では足りないでしょう。
読む・聞く・考える・書く・話す・伝える。
この6つの力が備わっていないと、単に日常会話が聞き取れて簡単な
ことを英語で話せるレベルの英語力では意味がありません。
セミナーの講師をする人でも、ぼそぼそと喋ったり誰かの悪口を言って
笑わせたりするような先生がいらっしゃいます。
そういう人の話は残念ですが、いくら優秀な方でも伝わりません。
4技能ではなく、考える力と伝える力を加えた6技能を身に付けられる
ように留意して、僕は授業を行っているつもりです。
4 skillsでは足りないと思います。
最低でも考える力と伝える力を含めた6つを備えていないと、世界に
通用するような人材は育たないのではないでしょうか。
今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
教員に考える力・伝える力がない場合には生徒にもそれらの力は
身に付かないので、まずは教員が勉強しないとあきません。