
英作文の授業をしていると頭がもっと良ければいいのになぁ
と思います。頭の回転が悪いので、じっくり考えるのです。
パッと思いつくような頭の持ち主なら、もっと英語力が高い
んやけどなぁ。じっくり考えてはじめて日本語の加工を
思いつくことが多いので、思いつかないとイライラします。
柴原先生との共著でも書いたのですが、日本語を操作する力
が低いと英作文を得点源にはできないんですよ。
文科省、本当にAll Englishでいいのか?
日本語の力、英語力を伸ばすのにめちゃくちゃ大事ですよ。
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もっとも重要なのは、プラスチックごみによってかけがえの
ない自然環境を汚染しているのは私たち自身であると、
私たちひとりひとりが日々の暮らしのなかで自覚することである。
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これは今年の2月に東京大学で出題された問題です。
この程度であれば、それほど日本語の加工力がなくても、あまり
関係ありません。「かけがえのない」程度は加工力云々の問題
ではないでしょう。英文の基本的構成力があればできます。
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「マイノリティ」という言葉を聞くと、全体のなかの少数者を
まず思い浮かべるかもしれない。しかし、マイノリティという
概念を数だけの問題に還元するのは間違いのもとである。
人種あるいは宗教のような属性によって定義づけられる集団は、
歴史的、文化的な条件によって社会的弱者になっている場合、
マイノリティと呼ばれる。こうした意味で、数としては少なく
ない集団であってもマイノリティとなる。例えば、組織の管理
職のほとんどが男性である社会では、女性はマイノリティと
考えられる。
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これは今年の京都大学の英作文です。これは日本語の加工力が
ある程度ないと厳しい戦いを強いられることになるでしょう。
こんな感じです。(前半だけね)
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「マイノリティ」という言葉を聞くと、集団のなかの少数の
人々を思い浮かべるかもしれない。しかし、マイノリティと
いう考えを、数に関する概念だとみなすのは間違いである。
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これならそれほど難しくはありません。

日本語全体を何度も読んで、たとえば小学生や中学生にその
日本語を説明するとすればどういう簡単な日本語に崩すかな
と考えることですね。
いきなりできるわけがないですので、日本語の加工を習慣化
することでだんだん慣れてきます。
『新ユメサク』は日本語の加工を扱った本です。よかったら
立ち読みしてみてください。
英作文は得点源です。
1点も落とさないように注意して英文を書く練習をしましょう。
今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
かくいう僕は英作文の方法を高3時は知らず、えらい
失点してばかりいました。もったいない。