KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2007年11月25日

kimutatsu

本を出版する方法!

Posted on: 2007年11月25日(日) 9:02

山田本

昨日は野球部顧問を一緒にやっている宮田先生の本を紹介しましたが、この本も同じく灘の山田先生が出された医歯薬系の小論文対策の本です。

以前「ホッと♪ホームルーム」のほうで紹介はさせていただいたことがあるんですけどね。単なる対策本というより、医学についていろいろと考えさせられる本なので、医学部に進もうと思っている人は是非読んでほしい。

こうやって自分の頭の中にあるものが形になるのは嬉しいものです。

ところが注意してもらいたいことがあります。

団塊の世代を中心に自費出版がブームです。でもなかには出版社と著者がもめてしまって訴訟にまで発展しているケースもあるそうですね。

確かに自分で費用を払ってでも本を出したいという気持ちになることはありますし、僕も以前はそうでした。でもね、書店に並べて一般の方々にも読んでもらおうと思うのであれば自費出版はやめた方がいいですよ。

たとえば200万払って100部刷ったとしますよね。これ、書店には並ばないと思います。悪い業者だったらカネだけとって印刷もしないかもしれません。

なぜなら刷ってしまってそれを在庫として保管するとそこに固定資産税がかかってしまって、出版者が損をしてしまうのです。自費出版がヒットしたケースもないわけではないけど、ほとんどありませんわなぁ。

そうするとその100部という極めて少ない部数でも何人かの方が出版するとかなりの部数になり、出版社はちょっと経って売れなければ廃棄処分にします。

出版社は著者に渡す30部だけ刷って、残りの70部は版だけ取っておいて、実際には形にしないというケースだってあるわけで、それが訴訟になっているのかもしれません。

もちろん「こんな本が出ました」と書店に営業をしてくれるわけがありません。営業しないと売れませんから、結局その本は売れないことになります。

著者がその100部とも引き取れば問題はありませんが、そうなると流通には乗らないので、結果的には書店に並ばないことになります。まさか著者が書店に「これ置いて」と持っていっても、書店は困りますからね。

だから自費出版ってのは刷ってもらった本を周囲の人たちに配ったり、子孫のために残したりするために出すのなら問題ないのですが、ちょっと「色気」を出して書店に並べてもらおうとするならやめたほうがいいです。

宮田本

ではどうするのかということですが、やはり出版社に原稿を持ち込むのが一番です。担当者が「これは素晴らしい」と思えば出版してくれます。どれぐらいの企画が通るのかはわからないですが、本当にいいものなら形になるはずです。

それと最近のパターンでいえば、インターネットを使うというやり方ですね。

一時、2chから『電車男』という本が出ましたが、それ以後もネット上で小説を書き、それが多くのアクセスを集めた結果、本として出版されるということが増えてきました。

また『きっこの日記』など、一般の人たちが考えていることや観察したものが人気を集めて、それが多くのアクセスを集めたので、出版社から連絡が来て書店に並んだということも増えています。

小説ならば雑誌に投稿するのもありかと思います。

ほとんどの人が自費出版で出そうと思っているこれまでの自分の人生を扱った「個人の生き様」的なものは、よーっぽど波乱万丈で、よーっぽど成功していなければ、なかなか取り上げられないのです。

なぜならほとんどの人の人生って、自分が思っているほども波乱万丈じゃないからか、あるいは波乱万丈って上には上がいるものだからですね。

実はもうひとつのパターンがあります。最近同僚によく言われる「きむちゃん、俺も本を出したいから出版社紹介してほしいねん」というパターンです。

誰か近くに本をすでに出して、物書きとしてある程度の名前が出ている人に紹介してもらうという方法ですね。とりあえずは紹介してもらえると思います。

でも結果的に面白くなければ採用はされないので難しい世界です。

僕の本でもそんなに売れているわけではないですからね。例えばお笑い芸人やタレント本などのようにTVに出ている人たちの本や政治家の本などに比べると、1冊あたりの売れた冊数は本当に信じられないぐら少ないものです。

出版社も経済活動をしているので、ある程度売れると思えないと出してくれないのです。逆に言えば売れるものなら、有名な物書きでなくても出してくれる時代です。

このブログっていうメディアはいいですね。本を出してみたいなと思われる方は、それをブログの形で出してみることです。それがある程度のアクセス数をゲットすれば、出版社のほうから声がかかるはず。

nimselさんの本もそうですね。

要するに「これだけの読者がすでにいるのだ」という実績を示すことができれば説得力が増しますからね。自分が口で言う以上に、カウンターの数字はモノを言います。

というわけで今日は本を出す方法について考えてみました(^-^)

10年前の僕みたいに「この自分のコンセプトが本になればいいのに」ともがいている人の一助になれば幸いです。

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(追記)次作にとりかかってる僕も頑張ります!

(追記)発売中のアエラEnglishの1月号は単語力をつける特集でして、僕も写真入りで出ています。よければどうぞご覧下さい。

 

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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