『ユメタン』を採用してくださっている多くの学校の先生方から生徒たちの様子
や使用事例がたくさん届いているので、気持ち的には書きたいのですけれど、
そればかりだと宣伝っぽくなるよなぁと思って控えている木村です。
だ・け・ど、自分としては『ユメタン』は最強の単語集だと確信しています。
石川君によれば昨年度の4倍の学校さんでご採用いただいているということ。
ありがたく、身が引き締まる思いがします。
職員室で隣に座っている前川先生から「九州へ行っても名古屋へ行っても電車
の中でユメタンをやってる高校生をめっちゃよく見る」と教えてもらいました。
『ユメタン』だけじゃなく、『東大英語リスニング』や『国立大学英語リーディング』
などもやっとたまに使ってくれているのを見かけるようになりました。
本当に嬉しく思うと同時に、今まで以上に「ありがとう」の声が届けられるのを
著者として嬉しく思っています。先生方、生徒諸君、ありがとうございます。
ところで高校生や保護者の方々からよくメールを頂戴します。メールのほうは
相談ごとが多いのですが、こういうメールが届きました。
横浜の学校に通っている女の子なんですけどね。
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キムタツ先生、こんにちは。毎日ブログをチェックして、更新されていないと
がっかりする日々を送っている横浜の○○高校の○○と申します。
来年、東京大学を受験しようと思うのですが、最近全然できなくってとても
焦っています。もちろん夏の東大模試は駿台のと河合塾のを受検する予定
なのですが、一橋大やさらにその下に落としたほうがいいのかなと思い始め
でもせっかくここまで頑張ってきたのだから・・・という思いもあります。
なにかアドバイスをいただければ嬉しいです。
学校で使っているのは『シス単』と『ネクステ』ですが、なかなか覚えられない
ので、それが原因のひとつになっているような気がします。
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先に言っておくと、こういう相談メールが毎日のように届くのですが、回答は
これからはメールではなく全てブログで行おうと思います。
というのはやはり同じような悩みを抱えている人が多いんじゃないかなと思う
からです。ここで回答することで、メールができない人にも役に立てるかと。
でね、焦る理由がわかりにくいんやけど、正直焦るのは模試が返ってきてから
でもええんやないでしょうか。まだ結果らしい結果が出てないわけですから。
それにまだ6月になったばかり。今A判定の人でも不合格になるし、今E判定の
人でも合格するから、まだまだまったくわからんのです。
人間ってのは不思議なもんで、結果が出ていないのに「こうなったらどうしよう」
という予期不安に怯えてしまう動物なのですね。
まだ起こる前のことなんやから、早い話がフィクションに怯えているのです。
そんなんで怯えて焦ってしまって、頭が動かない、手が動かない、勉強が思う
ように進まないというのはナンセンスなことだと思いませんか。
ではここでその予期不安をちょっといくつか書いてみましょう。極端な例もありま
すが、全てメールをくれたKさんと同じ、フィクションに怯える例なのです。
●自分はおっちょこちょいだから、今日は車にはねられるんじゃないか。
(だから怖くて外に出ることができない)
●自分はついてないから、バスや電車の事故に巻き込まれるんじゃないか。
(だから怖くてバスや電車に乗れない)
●授業中に寝てしまって、先生に怒られるんじゃないか。
(だから怖くて授業に出ることができない)
●自分は太っているから、結婚できないんじゃないか。
(だから怖くて女の人に声をかけることもできない)
●早死にの家系なので、自分も早く死んでしまうんじゃないか。
(悪い数値が怖くて健康診断を受けることができない)
最後のはうちの家系なんだけど、似たようなツマラン悩みを持っている人っての
はゴマンといる。受験だけじゃなくて、考えてもしょうがないことで悩む。
不安ってのはどんどん膨らんでいくけど、これを断ち切るコツは1つしかない。
それは動くことです。
動かないから不安がどんどん大きくなるのだ。それに他の人の目なんかも気に
なるのです。親の目、先生の目、友達の目が気になってくる。動かないから。
そんなん関係ないやん? 自分の人生や。人に迷惑をかけへんのやったら自分
の好きなように創っていけばええねんて。
それに東大に合格できなかったとしても、命までは取られない。その時に「失敗
したけど、次はどうするかな」と考えればいいねん。
それに東大合格ぐらいの夢ならちゃんとやっていれば確実に叶うよ。
まずいのは、予期不安のために動けなくなること。まさに今のキミです。それは
非常にまずい。なぜなら動かなかったら確実にその夢は叶わないからです。
まずは動くこと。夢に向かって勉強すること。夢に向かって殻から出ることです。
どうなるかは神様にもわからんのやから、「こうなったらどうしよ」なんて思わずに
前向いて歩いていくことです。結果が出てから次策を考えればいいのです。