
駒場東邦の佐藤君がまた新しい本を出したということで、僕に
送ってきてくれた。佐藤君、いつもありがとう。
というわけで、アルクから佐藤仁志先生が『長文読解徹底演習
3セットワークアウト!高校発展編』を出しました。
長文を読んだあとに、精読や単語の暗記などをしながら復習(1
回目)した後に、さらに読み込んで復習(2回目)するという
方式の、反復系問題集です。
3回も読み込むことになりますし、最初の復習時に単語や熟語
を覚えますから、どんどん力が付いていくという本です。
一度、手に取ってみられてもいいのではないでしょうか。

夏休み前に生徒たちに紹介した本をこちらでも紹介します。特に
英語に興味がある人や学校の先生方は一読の価値ありです。
僕は生徒たちが入学して以来毎月、同僚たちと本を推薦し続け
てきたのですが、その際にコラムを付けることにしています。
本ってのは「読め」と言われて読むとつまらないですよね。
コラムを読んで「読んでみたいな」と思った子だけが読んでくれれ
ばいいなと思っているのです。
そのコラムを書いておきます。
推薦した本は『外資系トップの英語力』(ダイヤモンド社)です。
生徒に宛てたコラムを読んでみてください。
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骨太という言葉がある。どことなく安定感があって、信頼できそうな
イメージに溢れていて、僕は骨太という言葉が大好きだ。だから木
村先生の勉強法は骨太ですねと言われると、まるで見知らぬ人に
子どもを褒めてもらったような嬉しさがこみあげてくる。
骨太の反意語を対義語辞典で調べてみると「骨細」とあった。骨細
の勉強法というのはきっと「試験に通用するためだけの勉強法」と
でもいうことになろうか。来週の月曜日に単語テストがあるから勉強
しようというのはきっと骨の細い勉強法なので、そういった勉強法か
ら強烈な力を発揮することはない。
この本に書かれている英語の勉強法は、ファイザーやアフラック、
ボッシュといった外資系企業のトップが語る英語勉強法であり、した
がって骨太である。こうすれば楽に英語が身に付きますよ的な表現
はどこを探しても見当たらない。
・英語ができればいいことが待っているという話ではない。英語は
参加資格なんです。
・デキるなと思ったアジア人の給料は僕の五分の一以下。これは
ヤバいと思いました。
・留学レベルの英語はビジネスでは通用しないと痛感させられました。
・英語に耳を慣らせばいい、はウソ。語彙力がなければどんなに聞
いても力にはならない。
君たちには骨太の英語力を身に付けてほしいと願って教えてきた。
目の前の試験をクリアするだけの勉強法では、仮にその試験に合格
したとしても、後から振り返ったときに「どうしてあんな」と悔やむこと
になろう。あるいは定期考査はいいのにと悩むことになろう。
将来を見据えて今こそ骨太の勉強を。矛盾を承知で言うなら、半年
後の入試にしか通用しない勉強法ではきっと入試には通用しない。
それに気づいた人だけが栄冠を手にすることができるのである。
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毎月こんな感じでコラムを書いてるのですが、参考になりました
でしょうか。
『外資系トップの英語力』、とてもいい本です。
自分の英語力をこういうところで試してみたくなります。そうして
もっともっと勉強したくなってきます。
~しているだけでこんなことができるようになる系の本や教材が
好きな人は読まないでください。
そういう人には絶対に向きません。
『ユメタン』や『ユメブン』みたいなタフな教材をこよなく愛する人こ
そ読んで、そしてファイティングスピリットに点火させてください。
今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
fbにも書きましたが、楽して身に付いた力は、身から
離れるのも速いのではないかと思います。
タフだからこそ力が付くのです。絶対にそうです。