KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2009年3月8日

kimutatsu

センター試験について思う

Posted on: 2009年3月8日(日) 20:50

東大安田講堂

ソノダバンドってご存知でしょうか?東大生だけのインストバンドなんですけど、
灘の57回生の園田や59回生の橋本など、僕の教え子が頑張ってるのです。

今日、園田からメールが来て、16日になんと神戸の老舗ライブハウスである
チキンジョージでライブをするということ!いいなぁ、羨ましいなぁ!(^O^)

というわけで、関西にお住みの方で興味のある方は行かれてはどうでしょう。

ちなみにT-SQUAREのドラマー坂東慧もゲストで出演!ということです。

いや、教え子が頑張っているのは嬉しいものです。僕もガンバロ。

ちなみに橋本はベネッセのCMで縄跳びしてた(笑)。園田は野球部時代に
チャンスに滅法強い、恐怖の5番バッターでした。ファーストを守ってた。

僕のほうは、教え子がチキンジョージに出演と聞いて、嬉しくてたまらなくて、
ところがその日は野球部の顧問会議があるので行けない(>_<)。

というわけで、せめてと思ってブログで紹介させていただきます。

ユメタン1&2

今日は九州大学などで合格発表がありましたね。九州の皆さんはどうだった
のでしょうか。よかったら報告を待っておりますので、よろしくお願いします。

以前、お世話になっている有隣堂本店のOさんからのメールに、センター試験
の対策本はあまり売れていないと書かれてありました。

たぶん学校で対策を綿密にすることが多いから、自分ではやらないのかも
しれませんね。学校の先生方のセンター試験に対する意識が高いということ
なんでしょう。僕はそれは非常にいいことやと思っています。

生徒たちの国公立大学の合格率を上げようと思ったら、とにかくセンター試験
では失敗させないように、基礎力をがっちり固めてしまうことです。

で、その姿勢が二次試験のような難しい問題を解く能力につながるわけでして
その意味でセンターに対する意識が高くなったのはいいことやと思います。

が・・・

しかしセンター試験で高得点が取れれば、ほとんど合格できるという大学も、
実はかなり増えてきております。センターでほとんど合否が決まる。

ところが一方、大学に入学してくる生徒たちの学力が何年か前に比べますと
落ちてきているというニュースも耳にします。

僕はいつも学校の先生方対象の講演会では言うてることですが、東大への
合格者を増やす為に、僕は英語の指導をしているわけではありません。

東大であれ、京大であれ、何大であれ、生徒たちがどういう方向に進もうとも
それに対応できる、海外でも生きていける英語力を培うためなのです。

ところがセンター試験で高得点が取れさえすれば(それはそれで非常に素晴
らしい学力が身に付いたことにはなるが)合格できる国公立大が増えている
というのは、ちょっとどうなのかなぁと思わざるを得ないのですね。

そもそも共通一次試験が始まったときの目的って、僕は明確には知らないが
全教科全科目をちゃんと勉強させようということだったのではないのかなぁと
思うんです。当時は全受験生に英数国理2社2が課されていました。

1000点満点だったのです。

そういった基礎力が全般的に身に付いたうえで、個別に見たい教科について
二次試験で、マーク式ではない試験で、力を試そうということだったのではない
かなと思うんです。違ったらごめんなさい。

ところが二次試験の力が多少なくっても、センター試験さえ取れれば合格が
ゲットできる大学が増えているというのは、少子化という現状で1人でも多くの
学生を入学させたい意図があるのは承知としても、どうなのかなぁと。

私大に至ってはセンター方式という形で、センター試験の点数だけで合格を
出すところもたくさんあります。これも経営戦略の1つではあるのですが。

さらに受験生のほうもセンターだけで合格がもらえるんだから楽ですよね。

私大の場合ですと、入試を作る手間やコストがかからないセンター試験だけで
学生がゲットできるわけですから、これからもさらに増えてくると思うなぁ。

ユメタン2

これからの日本を立て直すためには、やはり優秀な若い人たちがどんどん
出てきて、いろんな場面や場所で活躍してくれることが必須だと思うんです。

だけど一番頭の柔らかい時期に、別にセンター試験が悪いとは言わないが、
ちゃんと自分の意見を論述する必要のない、4択で選ぶだけの試験に集中し
それで難関をクリアできた若者が増えてくるのはどうなんでしょうね。

19歳以後の人生って、選択肢がない問題ばかりじゃないですか。

場合によっては、正解のない問題だっていっぱいあるじゃない?

僕はやはり取り手(大学)も受け手(受験生)もシンドイことになるかもしれんが
ちゃんと自分の意見をしっかりと書く試験で合否を決定するシステムがないと
ダメなんじゃないかなぁと思っているのです。

例えばセンター試験を単なる資格試験にしてしまうとかね。

英語250、数学200、国語200、理科100、社会100の850点のうちで、
まぁ600点ぐらいも取れれば「大学を受験できる資格」をゲットできると。

あるいは各教科60%以上取れれば、その資格をゲットできることにすると。
そうすればどの教科も勉強しなければならないということになります。

そしてそのセンター試験の点数は二次試験には加算されないとする。

そうして二次試験の点数だけで合格者を選ぶ!

というふうにしたら、センターで足切られたから、英語も数学も得意なのに将来
有望な人材が行きたい大学に進めない・・・なんてことは激減するよね。

そんなことになったらセンター試験対策の僕の本も売れなくなるやろうけれど
でもそのほうが結果的には優秀な人材が育ちそうな気がするんですけどね。

将来の日本にとっては、そのほうがいいように思うんやけどな。

皆さんはどう思われますか?

現状のセンター試験の使われ方を考えると、僕はセンター反対論者でして、
二次試験を重視するシステムにすべきなんじゃないかなと考えているのです。

各教科や科目の基本的な力を見るのであれば、もっともっとセンター試験を
簡単にして、その代わりに資格試験にするというのが僕の考えなんです。

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(追記)週末は東京に行って、書店さんに挨拶をしてまわります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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