KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2009年3月15日

kimutatsu

気迫と信念を持って生きよう!

Posted on: 2009年3月15日(日) 21:33

東京大学

今日のようにものすごく忙しいのにグラウンドにいて、私学大会の世話をし、
帰ってからクタクタなのに採点しなければならないので仮眠も取れない・・・

という日には、若いときからこんだけ頑張ってたら全然違う人生やったかも
しれんなと思うことが多い、45歳の木村です。

まぁ、45歳だったら人生まだまだこれからやから、頑張ろうと思う。

まして18歳や19歳なんて人生始まったばかりや。自分の人生の方向は、
仮に間違ったなと思っても、いくらでもやり直しがきくのですぞ。

どうしてそんなことをのっけから書くかと申しますと、似たような2つのコメント
を頂戴したからなんです。皆さん、このご両名にどう回答されますか。

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こんばんは!はじめましてキムタツ先生!ブログ毎日楽しみにしています!
僕は先日、地元の国公立大学を受験しました。結果は不合格でした。
後期も受験します!頑張りたいです!

後期も失敗したら、親はセンター利用で受かった県内の私大に行けと
言っています。でも僕は浪人して、来年挑戦したいんです!

親を説得しているのですが、浪人は絶対ダメと言います。
親は僕が浪人することが恥ずかしいことだと思っているそうです。

近所の人に噂されるのが、嫌みたいです。僕はその私大に行きたくない
です。今年、行かないなら来年はお金出さないからなとも言っています。

後期がもう少しで始まるのに悩んで勉強に集中できません。
本当に困ってます。キムタツ先生に何かアドバイスいただきたいです。

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キムタツ先生、こんにちは。先生のブログは毎日拝見しており、先生の
言葉には度々励まされました。

キムタツ先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

私は現役時は私大志望で、浪人してから、東大志望に変えたのですが、
結果はMARCHには合格したものの、東大早慶は全滅でした。

しかし私はどうしても東大に行きたいと思っているので、二浪する覚悟
でいるんですが、両親は「あなたには才能がないんだから諦めなさい。
それに女の子なのに二浪なんて、就職の際も不利になるし。

とにかく絶対だめだ。」…と言います。

両親の意見も理解出来ないわけではないのですが、私は東大でどうし
ても学びたいものを見つけたので、もう一年だけ頑張りたいんです。

なので、東大を目指す場合、仮面浪人をして独学で目指す事になるの
ですが、先生はどう思いますか?
もし時間があれば先生の意見を聞かせて下さい。お願いします。

イマキチ先生のデスク

こういう質問が多い。最初のは男の子で、2つ目が女の子なのですが、およそ
似たような境遇にあるお二人なので、合わせて僕なりの回答をします。

両親とも死去して思うことは、もっと親孝行しとけばよかったなということです。

それと、親父ともっと男について、人生について、そして倒産したときのことに
ついて、話しておけばよかったなということです。

諸君には親孝行してもらいたいなと思うし、将来親が君たちのことを人さまに
誇れるような、そういう息子や娘に成長してもらいたいと願っています。

が・・・

だからと言って、親が望むとおりの人生を歩く必要はない。

親が望むとおりの人生を歩むことと親孝行することとは、全く別次元の話や。

君たちが生きているその人生は親の人生とはまったく違う、君たち自身の
人生に他ならない。相談するのはもちろんとしても、服従する必要はない。

親は親で頑張って生きて、自分の人生を充実させようと思ってる。

君たちからすれば、自分の親の人生を見て、もっとこうすればいいのにと思う
こともあるかもしれん。が、しかし親は親で一生懸命に生きてるのだ。

いろんな人生の場面で悩み苦しみながら生きているのである。そりゃ君らが
大人になればわかるが、大人には大人にしか、親には親にしかわからない
悩みや苦しみがある。それと闘いながら、自分の人生を生きているんだ。

君たちはまだ人生始まって、たかが18年や19年しか経ってない。
ほとんどの経験が初体験だから、親や先生に相談することもあるやろうな。

しかしその親や先生だって、自分の人生1回しか経験がない!
つまり僕を例に出すと、この45歳という人生のステージは初体験なんやな。

だから自分の息子や娘にこうあってほしいという親の願いだって、もしかしたら
何か間違っていることもあるかもしれん。そりゃわからんのだよ、君。

一様に親は自分の子供に幸せになってもらいたいと願ってる。
しかし自分の子供がどうなれば幸せになるか、自分にだってわからんのだ。

だからなんとなく幸せになりそうな「いい学校に行く」とか「いい会社に入る」
とか、そういう「幸せになる可能性が高そうな選択肢」を選んでほしいのだ。

でも実際、東大に入ったけど、一人暮らしに馴染めずに退学した人もいる。
大企業に入ったが、仕事がきつくてMental Diseasesにかかる人だっている。

人生どうなるかわからんのだ。

諫言

だから大学や学部を選択する段階にせよ、後に愛する人ができて、その人と
結婚する段階にせよ、君たちに考えておいてほしいことを1つ書きます。

それは・・・

自分が死ぬ時になって、「あのときに親の言うことに従って、自分のやりたい
ことを放棄したけど、まぁそれはそれでよかったな」と思えるならば、別に悩む
必要はまったくないと思う。親の言うことを聞いて、喜ばせてあげればいい。

しかし今際の際に「親の言うことに従ったが、やはり東大に行きたかったな」
とか「親に反対されたから、あの夢を放棄したが、やっぱりやりたかったなぁ」
なんて思う可能性があるのであれば、それはこだわるべきだとしか言えん。

だって今生きている人生は、他の誰のものでもない、君自身の人生であって
親の人生でも教員の人生でもない。親や教員はアドバイザーに過ぎないのだ。

それに他のコメントにもあったが、「お前は才能がない」とか「浪人しても東大
なんて無理だ」なんて言われてメゲテいる人がいたが、とんでもない話だ。

その程度のことを人に言われてメゲテるようじゃ、君の夢は絶対叶わない。

誰に何を言われても、信念を持って生きることが大事なんだ。

今はまだ成功してないから、その程度ですんでるが、しかしその後がんばって
成功したら成功したでやっかまれる。嫉妬されて叩かれる。そんなことばかり。

それでも笑いながら「まだまだこれからですわ」と前を向いて生きるから、また
その人は成功に向かうんだ。人生ってのはそういうふうになっとるんだ。

その途中で神様が試練を与える。必ず。

でもまた笑いながら歩く。その繰り返しこそが人生なんや。

世間体なんてどうでもいい。誰に何を言われてもいい。カネがないと言われる
なら、親から借りといて、入学してからバイトして全額返せばいいじゃないか。

人生ってのはな、自分が生きたいと願うんだったら、強く強く願うんだったら、
気迫と信念を持って生きればいいのだ。それが全てなのだ。

相談してくれたご両名に聞きたいのは、君たちが望んでいることってのが、
心の底から望んでいることなのか、「できれば」程度なのかってことだ。

本当に望んでいることなのであれば、親を説得して、自分の人生を生きれば
いいし、親も君たちが本当に望んでいることを叶えてやりたいと思うはずだ。

最後にもう一度書くが、いまわれわれが生きている人生は他の誰のものでも
ない。誰に遠慮することのない自分自身の人生を、精一杯生きろ!

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(追記)ただし他人に迷惑をかける生き方はあかんけどな。
     「自分の人生」と「社会」との折り合いをつけながら
     生きることも、これまた大事なのだ。

 
    


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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