KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

月別アーカイブ: 2009年11月

kimutatsu

極めたいという情熱があれば

Posted on: 2009年11月9日(月) 13:34

少路小学校にて

先般、日本大学中・高等学校にお邪魔したときに、実は凄くやる気をくすぐ
られる出会いがありましてね。今日はそれについて書こうと思います。

新横浜の駅からタクシーに乗ったんです。

運転手さんは70歳前後の方でした。

僕ね、あんな狭い空間で2人とも黙ってるなんて不自然な状況には耐えられ
ないんです。だから喋り始めました。いつもどおりですが。

木 :いつも思うんですが、東京や横浜って人が多いですね。景気が関西
   とは違って、とてもいいのがわかります。
運 :そうですね。関西はかなりひどいらしいですね。
木 :僕はあまり景気とは関係ない職種なんですが、どうもそうみたいで、
   タクシーの運転手さんたちもかなり苦労されてるみたいです。
運 :でもお客さん、東京以上に景気のいい都市がありましてね。
木 :横浜より? えー、どこでしょう。
運 :上海です。いえ、北京もそうですが、中国は全体的に好景気です。
木 :あー、なるほど。
運 :実は7月に上海に行きましてね。あまりに景気がよくって、3日間だけ
   滞在するところを10日もいて楽しみました。
木 :でも運転手さん、7日間も滞在を引き延ばすとなると、ホテルとかの交
   渉を考えると、かなり言葉が達者じゃないと無理ですよね。
運 :いえね、恥ずかしい話ですが、私は北京語と広東語ができるんです。
木 :えー、すごい。どうやって勉強しはったんですか。
運 :お客さん、中国に行ったことはありますか。
木 :あります。というか、私も中国が好きで、6~7回は行きました。あの
   規模の大きさと、人々のおおらかさと、熱烈歓迎の様は日本とは全く
   違いますよね。
運 :そのとおりです。でも最初に行ったとき、ちょうど私が50歳の時です
   が、こんな国、二度と来るものかと思ったのです。だってそうでしょう。
   五つ星のホテルに泊まったのに、お湯は出ない。フロントに電話した
   って「すぐに行く」と言いながら2時間以上来ない。こんないい加減な
   国はもうたくさんだと思いましてね。
木 :なるほど。それも含めての「おおらかな中国」を楽しめないと、日本の
   国内やリッチな旅行しか知らない人には耐えられんでしょうね。
運 :そうなんですよね。でも帰ってから思ったのです。あの規模の大きさ
   を楽しめなかったのは、もしかしたら自分の責任じゃないかと。
木 :ほぉ。

Mt. Fuji

運 :もっと中国の人々と交流できていれば、もっと楽しめたんじゃないかと。
木 :それで勉強されたんですね、中国の言葉。
運 :マスターするまでは中国に行かないと決めました。そして本屋さんで
   CD付きの中国語の本を買ってきましてね。片時も離さずに勉強して
   いきました。本当に片時も離さずに。
木 :どないやって勉強しはったんですか?
運 :どんどん読んでどんどん聞きました。読んで聞いたものは全て暗唱
   していきました。飲みにいくときは中国人の方がやっているお店ばか
   りに行って、お店の人に頼んで中国語だけで話してもらいました。
木 :最初は通じなかったでしょう?
運 :もちろん。でも生の中国語に触れたくて、そうしました。
木 :どれぐらいで中国語ができたと感じましたか。
運 :3年です。3年間で5冊まるまる暗唱しました。
木 :5冊暗唱!?そりゃ凄い!全部暗唱しはったんですか?
運 :それ以外に方法を知らなかったですから。CDがついていない教材は
   買いませんでした。全て読み、それを聞き、そして覚えました。
木 :鬼気迫るものがありますね。
運 :自信になりました。学歴もない自分ですが、やればできるんだなぁと。
   3年で5冊暗唱してから、53歳のときに中国に再度行きました。
木 :どうでしたか?
運 :素晴らしい国だと思いました。最初は香港から来たんだろうって言わ
   れましてね。どうしてだと聞くと、日本人は中国語も英語もできないと。
   それだけ北京語ができるのはきっと香港の人間に違いないと。
木 :なるほど。
運 :いや、俺は中日友好のために3年間こうやって勉強したんだと言うと
   彼ら中国人は熱くもてなしてくれました。中国人はもてなすのが大好き
   ですし、物をもらうのが大好き。物をあげるのも大好き。人が大好きで
   胸襟を開くまではなかなかですが、友達だと思うと、自分は破産しても
   いいからその客人をもてなす国民です。もてなしてもらいました。
   それ以来、毎年中国に行っています。今年70歳ですが、これで17回
   めやったのです。
木 :・・・(感動してしまって何も喋れない)
運 :子どもたちも手を離れたので、もう働かなくてもいいのですが、毎年
   中国に行くためにタクシーの運転手をやってます。
木 :いや、感動しました。感動したという言葉では言い尽くせないけど。
運 :私は何もできなかった。だから生きている間にせめてこれはという力
   を身につけたかった。たまたまそれが中国語だっただけです。
   ところでお客さんは何か外国語ができますか?
木 :何もできません。英語がほんの少しできるだけです。
運 :極めたいという情熱があれば、全くできない状態からでも3年でOK
   です。なんの才能もない私でも3年なのですから、英語が少しだけでも
   おできになるなら、どんな言語でも2年ぐらいで極められるでしょう。
   大事なのは方法なんかではなく、情熱だと私は思います。
木 :私、教員をしてるんです。生徒たちに今の話を伝えたいと思います。
   今日はいいお話をありがとうございました。

先月から英語の勉強を始めて、アルクのヒアリングマラソンなどをやってる
のですが、それは実はこの運転手さんとの会話がきっかけなのです。

運転手さん、僕も負けずに頑張ります。

暇があれば読み、暇があれば聞き、そして暗唱します。そしてもう大丈夫と
いう自信ができたら・・・

どうしようかな、それはきっと勉強を継続し続ければ神様が教えてくれるか。
頑張っていれば神様が背中を押してくださる気がします。

今はヒアリングマラソンを聞いて、まるまる覚えていっています。ものすごく
ペースは遅くなるけど、でも英語を極めたくて頑張っています。

勉強ってこんなにも楽しいのですね。高校時代にそれを誰かが伝えていて
くれればまた違った人生だったのか。それとも誰かが教えてくれていたのに
それを聞く耳を持っていなかったのか。

英語とフランス語と中国語を極めてから死のうと決めました。頑張るよ。

 

(追記)頑張っていればこういう出会いもありますね。神様ありがとう。

 


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本番に強い人間になりましょう

Posted on: 2009年11月8日(日) 23:19

試合風景

灘区東灘区大会は住吉中学の優勝で幕を閉じました。いやらしい野球をする
チームなのですが、主審をやっていて、やはり強かったですね。

打てない選手でもラインぎりぎりに立って、デッドボールをもらおうとしたりとか
足の速い選手は最初からぼてぼてのゴロを打とうとしたりとか。

うち?いや、負けました。力を出せずに。残念です。

思うんですが、普通に練習しているときにできても、追い込まれたらできない
というのではあきませんなぁ。

勉強も同じですね。模試でできても本番と模試とでは違いますもんね。

前日や当日のメンタリティから、それに起因する体調まで、まったく違う。

本番に弱いタイプというのがいますが、やはりそれではダメで、それは大人に
なってもいるもんです。プレゼン本番になるとどうも失敗するとかいうタイプ。

追い込まれる経験が少ない人は本番に弱いという話をよく聞きます。

他チームの話を聞きますと、5時間走った後にノックをするとか打撃練習をす
るとか盗塁練習をするとか、そういうことをやっているそうです。

要するに、もう限界という状況からさらにハードな練習をするんですね。

うちもやってみるか。

そういえばアントニオ猪木が「疲労の極限からのドロップキックこそ本物だ」と
言っているのを何かの雑誌で読んだことがあります。

皆さんは本番に強くなる練習をしていますか。

眠くてたまらんという状況から、それでも気持ちをウォリャア!と奮い起こして
勉強を頑張るとか仕事を頑張るとか。

これ以上は無理という気持ちって、実は無理でもないような気がします。

本を書いていると締め切りとの戦いですが、極限って意外とまだ先にあったん
やなという経験ばかりです。

おかげで鍛えられますわ(笑)

鍛えられていると本番に強くなります。

精神的にしんどい状況でも「考えたら死にゃあせんわな」と考えると気楽ですし
いま目の前にある任務に集中することもできます。

どうせ生きてもあと30年ぐらいやったら、やりたいことを精一杯やるかと思え
ば、緊張するのもバカらしくなります。批判も失敗も怖れなくなる。

そうすることで力を出すことができます。

是非とも本番に強い人間になってください。本番に強い人は周囲から見てい
ると力強くて余裕があってインスパイアリングで、とても魅力的です。

力がないくせに余裕だけかましてるようなのとはオーラが違いますよね。

さて今週も頑張りましょう!週末は福岡大濠高校で講演を頼まれています。

野球の強い高校ですね。ソフトバンクにドラフト指名された選手もいる学校な
のですが、野球部の先生にいいアドバイスをいただけたら嬉しいな。

 

(追記)負けたけど、エースはよく投げた。守備が乱れたのが痛い。
     春は鍛えなおして、絶対に勝ち進む。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

kimutatsu

メールありがとう!

Posted on: 2009年11月6日(金) 23:48

練習風景

甲子園にオフィスを移してから三宮に飲みに行く機会が激減しましたが、お陰で
仕事はどんどん進んでいきます。採点も早くなったし、言うことなし。

お世話になった三井のリハウスの高山さんから「ブログを楽しみにしています」と
言われ、また「ちょっとだけでも毎日更新してください」と言われ、「内容的に薄い
記事になっても?」と聞くと、「極端に言えば写真だけでも」と言われました。

そんなものかなと思いつつ、できる限り更新していこうと思ってる木村です。

コメント欄を廃止してからメールをいただく機会が増えましたが、先日このような
メールを頂戴しました。藤本クンという高3生徒からです。

*******************************

こんにちは。突然のメール失礼します

高校三年生のものです。以前キムタツ先生に講演に来ていただいた
学校に通っているものです。どこの学校かは気恥ずかしいので控え
させてください(汗

キムタツ先生の私大リーディングやらせていただいてます^^
国立大学のほうもやらせていただいてます。

他にも長文系の問題集をいくつかやってきたのですが、
先生の問題集が一番わかりやすかったです^^
解説の見やすさ、詳しさは本当にありがたいです。
さすがはキムタツ! と感動してしまいました。

長文が苦手で苦手で泣きたくなるような自分でしたが、最近では
長文の勉強が楽しくて。ユメタンも毎日続けています。

これからも素晴らしい著書を書いてくださることを期待しています!
寒くなってきましたのでお体に気を付けてください^^

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長文の勉強が楽しくてというのがいいですね。勉強ってのはし始めると楽しい。
勉強が苦痛というのは、要するにちゃんとやれてないからだと思うんですよね。

藤本クン、メールありがとう!

実はメールの返事を書いたんだけど、うまく送信できないのです。なのでこちら
のブログを使って返事を書きます。受験、頑張って下さいね。応援しています!

 

(追記)明日は試合。その後、同僚の結婚式で奈良までダッシュでいきます。
     同じ学年の若い先生の結婚式ですが、スピーチと歌を頼まれてる。
     真面目に歌うのもどうかと思うので、いつもどおり色物路線で参ります。

  


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

日々の積み重ねこそ

Posted on: 2009年11月6日(金) 8:55

紅白戦の風景
(中3対中2の紅白戦の風景)

いつも野球の試合や練習の風景の写真を使っていますが、これはすべて
先週の保護者の方が撮って下さるものを譲っていただいているのです。

去年は西川さんが撮って下さり、今年は玉村さんが撮って下さっています。

いつもありがとうございます。 

さて夜行バスのほとんど完徹状態から授業と面談をし、12時間寝た後に
公式戦(灘区東灘区大会)の1回戦が行われました。

私はふらふら。

なのに会場は灘でした。

会場責任者+監督+審判と、1人3役をこなさねばならなかったのです
が、部長の前川先生の助けもあり、なんとか乗り切りました。

さて、夏の公式戦では1勝もできずに涙を飲んだ灘中野球部でしたけれど
それ以来は基本的な練習、特に素振りを重視して取り組んできました。

守備についてはだいたい(まぁ、だいたいではいかんのですが)OKなので
問題は打撃なのです。それとバントね。

なのでバントの小テストなどを行いながら、練習してきました。

素振りは1日300スイングしようということで、生徒たちに課してきました。

結果、9-5で公式戦初勝利!をおさめることができました。よかった・・・

7-0までいったときはこのままコールド勝ちかなと思ったのですが、相手
の中学は市大会まで駒を進めた強豪なので、粘る粘る。

一時は7-5まで迫られましたが、最終回に2点を取って突き放しました。

よく打ちました。相手の監督さんも客席で観戦していた次に当たる魚崎中
の監督さんも「よぉ打ちますねぇ」と。

確かにスイングがかなり速くなった。

素振りを繰り返しただけなんですが、大事ですね、基本的な練習って。

速いのを打つために速いボールで練習するってのもいいんでしょうけれど
でもまずは遅いボールが打てないと速いのは打てないと言われます。

勉強もそうです。

速い英語を聞こうと思ったら、まずは遅いスピードのをいかに数こなすか
というのが大事なんですよね。

そこでどれだけディクテーションや音読を反復するかです。

基本練習を大事にしたおかげで勝てました。選手たちも基本的な練習の
繰り返しがいかに大事かわかってくれたのではないかと思います。

1番打者から4番打者までがクリーンヒットを続けることができ、守備陣も
ほとんどエラーがありませんでした。

逆に7-0から7-5にされるきっかけになったのは、やはり四球とエラー
でした。ミスをすると、次は精神力が強くないとつけこまれますね。

いろいろと勉強になった一戦でした。

プロ野球のほうでは星稜高校の卒業生である彼が海の向こうで大活躍。
ワールドシリーズのMVPを獲得しました。素晴らしいことです。

イチロー選手も松井選手も基本的な練習を大事にしていると聞きますが、
結局大きいことを成し遂げるためには、奇をてらうのではなく、当たり前の
ことがどれだけ当たり前にできるかが大事なんですね。

今日は保護者会の最終日です。成績の悪い生徒たちがどうして悪いのか
というと、日々の復習ができていないからの一言に尽きます。

直前の定期考査対策に失敗したからではない。

かく言う我々教員のほうは授業のクオリティを上げ続けないと駄目です。
現在の自分に満足することなく、日々の小さい努力を重ねることですね。

 

(追記)明日の2回戦に勝てば準決勝進出です。

 


kimutatsu

セミナー後の悲劇、その2

Posted on: 2009年11月5日(木) 10:59

東京

通路を隔てた隣で寝ている(かどうかわからない)大垣嬢を横目に見つつ、
僕は携帯でメールをピコピコやっていると、ぼろ雑巾2号からメールが。

山田:海老名という聞いたことのない駅にたどり着きました・・・
木村:おー!それはいいなぁ(笑)

この瞬間、さっき僕をバス乗り場で見送ったときの山田君の笑顔が脳裏に
浮かび、おかしくておかしくて、もう笑いが止まらなくなった。

禍福はあざなえる縄のごとしとはよく言うたもので、人生はこれやから面白
いわな。順風満帆すぎる人生なんて面白くないわい。

山田:生まれてはじめて、途方に暮れております。
木村:踊れ!山田君、プラットホームで踊れ!
山田:いや、今まで聞いたことがない駅や線路で半泣きです。

どうも僕を見送ったあと、さらに佐藤先生と山田君は二人で飲みに行ったら
しい。そしていつもどおり佐藤先生は冷静に帰り、山田君は酔い過ぎたと。

彼の自宅の最寄り駅を遠く通り過ぎて、神奈川県のかなり奥のほう?まで
寝過していってしまったそうな。そして帰ることができなくなったと。

彼はこの春に東京に異動したばかりなので、実はまだ東京や神奈川の駅
や路線に詳しくないのです。

酔い過ぎたことと地理に明るくないという事実が相俟って悲劇は起こった。

MR. Yamada

木村:海老名って何県?
山田:わかりません!おそらくは東京ではない。近くのコンビニの店員に聞
    いたところ、神奈川県のようであります。
木村:いっそのこと、夜行バスで大阪まで来る?
山田:夜行バスさえない場末なエリアです(汗)。タクシーの待合室にいる酔
    っ払いが何故だか迷彩服を着ています。射殺されそうです。
木村:山田君!ポジティブポジティブ!
山田:ですね!またもや天才的なシチュエーションに追い込まれている自分
    に乾杯です!では飲みに行きます!
木村:え!?今から?おぉ、さすがや!(絵文字のOK)
山田:弟子ですので。
木村:その状況でなかなかでけへんで。大したもんや!
山田:いえいえ、今からハイボールをいただきます(すでに飲み屋に入って
    注文したハイボールの画像付きのメール)。神奈川最高デス!

僕と大垣嬢を笑顔で見送った彼が寝過ごし、そして海老名という駅にたどり
着いた後、茫然自失になりながらも、解決法が見当たらず、仕方なく飲みに
行った彼はまったくもって素晴らしい。

飲みに行っても何の解決にもならんのに。でも飲みに行くところが面白い。

若い人たちには、これが面白いと思える男になってほしい。女の人は無茶
せずに、いくら金がかかってもタクシーで帰ってほしいが。

もちろんそのうちその飲み屋も看板の時間となり、ぼろ雑巾2号は追い出さ
れてしまい、茫然自失againとなった彼が辿り着いたのはカラオケボックス。

もちろんあんなところで眠れるはずもなく、翌朝、つまり僕が大阪駅にようや
くたどり着いた頃に海老名駅からボロボロになった彼は電車に乗り込んだ。

スーツはヨレヨレ。髪の毛はグチャグチャ。顔は脂っぽく、そしてむくむ体。

悲しき二人。

前の夜の20時頃は誰よりも大はしゃぎしていた二人。

なのにそれから10時間後には誰よりもボロボロになっていた二人。

嗚呼、人生。

もちろん翌日、つまり月曜日は二人とも仕事があり、二人ともシャワーを浴
びてすぐそれぞれの職場に向かい、僕は授業と面談を、彼は・・・

夕方に山田君から電話があり、「仕事にならんかったです」と。

そりゃそうだろ。僕は生徒たちに「さっき帰った」と告白し、大喝采を浴びて、
いつもよりバカ高いテンションで授業を行い、保護者面談をこなした。

帰宅したら18時。それから晩飯を食べて19時就寝。変な寝汗をかきなが
らちょくちょく起きて朝7時起床。12時間も寝た!

そのまま3日は野球の試合。それについてはまた次に書くとして、監督と審
判をヘロヘロになりながらこなして、倒れるように帰宅。

12時間寝たぐらいでは、あの夜行バスの疲れは取れん。45歳にはきつい!

帰宅途中で大島君からメールを頂戴し、公立進学校の先生方の集まりで、
学校で一括採用した教材アンケートで、『東大英語リスニング』や『ユメタン』
との記載が多かったという連絡を頂戴し、恐縮しまくり。

帰宅して、風呂から出たらすぐに爆睡。

翌朝、つまり4日は6時半に起きて時計を見て、13時間ぶっとおしで寝たこ
とが判明する。ビビる。2日間でなんと25時間も寝とるが!!!

いやぁ、昨日やっと普通の自分に戻りました。さすがに25時間も寝たらね。
しかし一昨日の野球の試合前は気を失うんじゃないかと思ったわ。

恐るべし!夜行バス!

しかしありがとう!夜行バス!

矢部ちゃんや石川君から「夜行バスに乗るようなことになって、申し訳ありま
せんでした」というメールが来たが、いやいや、すべて僕自身の責任です。

悪いのは君らじゃない。

僕と、そして山田君なのだ。ぼろ雑巾ズなのだ!

保護者面談でことの顛末を野球部のある保護者に話をしたら「先生、本当
タフですねぇ」とおっしゃって、なんと返事をしていいかわからなかったけど。

でもまぁ何歳になっても落ち着きなく、動き回る自分に乾杯しよう。

今後は体にかなり気をつけながら。みなさん、ご心配をおかけしました。
木村と山田はとっても元気です。

 

(追記)昨夜、安河内先生と電話でいろいろ話をし、一度我が家に来て
     いただいて、一緒に飲みましょうなんて仰っていただきました。
     またまた楽しみが増えた木村です。

(追記)今月末の英語教師塾イン博多も楽しみです。かなり多くの先生
     がたが参加されます。プロの授業を楽しみにしております。

 
 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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セミナー後の悲劇、その1

Posted on: 2009年11月5日(木) 0:39

飲み会のあと・・・

男前の和田玲先生とある意味男前の山田君です。昨日書きましたとおり、1日の
アルクのセミナーは大盛況のうちに終わり、打ち上げも盛り上がりました。

が・・・

打ち上げの前にアルクの矢部ちゃんに「品川発最終9:27の新幹線で帰るから
それに間に合うように飲み会を閉めてな。」と人任せにしたのが失敗の元。

いつもどおり飲み会ではたくさんの先生方と、そして山田君と大いに盛り上がり、
やっぱり飲み会はこうじゃないといかんよなぁって感じで終わった。

矢部ちゃんも気を利かせて、8時半前にはお開きにしてくれた。

・・・だろうと思う。時計を見てないので、わからんのだが。

なのに東京の先生方と一緒にダラダラと店の前で過ごしているうちに、時間が
TIME FLIESな感じで過ぎていった模様。

永福町の駅から渋谷行きに乗り、駒場東大前の駅を過ぎた頃には9時前に・・・

今は便利やね。ネットで、このまま行けば品川に何時に着くかわかるらしい。

で、矢部ちゃんや山田君が調べてくれました。そして二人で楽しい顔をしてる。

「先生、何時の新幹線でしたっけ?
「9時27分発やで。急がないとあかんな」
「はい、このまま山手線に乗り換えて、品川に着くのが9時27分ですから」
「え?それって・・・」
「はい、電車が着くと同時に新幹線に乗らないと無理です」
「いやいや、無理やん。え?どうにかならん?」
「なりません。なのでこのままパッと飲みましょう!」

というわけで、飲みに・・・

行けるかぁ!朝から授業があるねん。休めるかぁ!

東京タワー

東京は怖い・・・やはり都会は怖い・・・新幹線に間に合わんがな・・・あな怖ろし。
というわけで、みどりの窓口へ行きました。

木村:すみません!この新幹線に乗りたいんですが、間に合いません?
窓口:はい。無理ですねー。
木村:これが最終ですか?
窓口:いえ、名古屋までなら行けますよー。

木村の心の声「名古屋まで行って、タクシーに乗って帰ったらいくらかかるんや?
かなり高いんやろうけど、いくらぐらいやろう。でも窓口の人に聞いても無駄か。
いや、どう考えても高いよなぁ。こういう場合はポジティブに考えてみよう」

木村:こういうことってなかなかないから、エキセントリックでいいよね。
山田:ですね。飲みにいきますかぁ!
木村:無理やってば。なんかええ方法あるかな。あ!深夜バスとかってある?

窓口:今からなら新宿22:10発の大阪駅行きのバスがありますよ。
木村:それって何時に着きますか?
窓口:朝の6時半ぐらいですね。
木村:おぉ!学校に間に合う。めっちゃ体はしんどいやろうが、間に合う!

というわけで、行きました。バス乗り場。若い人しかいませんでした。悲しいぐらい
オッサンなのは僕だけ。だってあれ、しんどいらしいんよね。

でも待てよ・・・

深夜バスに乗ったことがない。人生初の深夜バス!これも何かの話のネタにな
るんじゃないか?そう考えればこれも悪くはない。むしろいいかもしれん。

ポジティブに考えた僕は、一緒に最終で帰る予定だったチャート研究所の大垣嬢
と一緒にバスに乗り込む。

バス乗り場では見送りにきてくれた駒場東邦高の佐藤先生と山田君が缶ビール
を手渡してくれた。ありがたい。これで帰れる!

まるで宇宙戦艦ヤマトの乗組員みたいな気分で深夜バスに乗り込みました。

乗り込んだのですが・・・

狭い。狭いぞ・・・しかも深夜ってカーテン閉めるんやな。密室みたい。ご存知の
方はご存知やと思うが、僕は閉所恐怖症なのだ。狭いところが怖い。

隣の席に大垣嬢。しかし他の乗客が寝てるので喋ることもできず、それぞれ毛布
をかぶって寝ることにした。さすがに深夜バスで喋るほど非常識ではない。

寝ることにした・・・のだが、寝れるわけがない。

いろんな人からメールが来る。大方がお礼のメール。セミナーのお礼。

あぁ、この人たちはそれぞれ家なりホテルの部屋なりに帰って、暖かい布団の中
でこのメールを書いてるんだろう。僕は飲み会ではしゃぎすぎたせいで・・・

大好きな風呂にも入れず、ぼろ雑巾のようになって・・・何をやっとるんだ・・・

と思っていたら、悲劇のぼろ雑巾2号がもう1人いました。

続きはまた後ほど書きます。こういうことがあるから、人生ってのはオモロイね。
悲劇のぼろ雑巾2号は僕とは違う理由で帰宅できず、茫然自失になったとさ。

 

(追記)一応、本人の許可を得て書きますが、本人が許可しなくても
     許可したことにして書きます。なので必ず書きます。

 

 
 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

応援セミナー、お疲れ様でした

Posted on: 2009年11月4日(水) 9:53

アルクのセミナーにて

日曜日にアルクの地下ホールで英語の先生を応援するセミナーが開かれ
まして、満席。100名の定員があっという間に埋まりました。

参加された先生方、お疲れ様でした。

終わってから一緒に講演をした和田玲先生、佐藤仁志先生らと打ち上げ
を行いまして、そこにも多くの先生方がご参加されました。

先生方と喋っていたのですが・・・

やはり「これがS、これがV、これがO、先行詞がこれで・・・」というタイプの
読解授業では、英語の力がつかないということですね。

大昔からそういう構造分析がメインの授業や、問題集解説が行われてきて
逆にそういう解説がないと不安に感じる生徒さえいるというのが現状。

ところがそういうのでは、もう速読力も深い読解力も身につかないというこ
とがわかっているのに、そういう解説をすると楽なので、いまだに続いてる
というのも現状ではないかと思うのです。

その現状を変化させるのには勇気が必要です。

教員や予備校の講師が「これがS、これがV」なんてやるから、生徒たちも
試験会場で長文を解くときにそういう読み方をしてしまうのです。

われわれが止めればいいのではないかと。

もっと読解素材のコンテンツの深いところまで解説を加えることによって、
読解力はおのずからアップするのです。

国語の教員が現代文の教科書を読む際に「これがSでこれがV」なんてや
らないし、古文でもやらない。英語だけがやるのです。

僕も以前はやっていましたが、今はやらない。

訳読式の予習も不必要だと思っています。英語を英語のまま吸収する授業
こそが英語の授業ではないかと思っています。

詳細はまた書きますね。

とりあえず参加された先生方、お疲れ様でした。ありがとうございました。

それと・・・

12月20日に和田玲先生が開催される授業セミナーが面白そうなのです。
というわけで、僕も授業力をアップさせたいので、参加しようと思いまして。

和田さんやアルクさんから「ご招待します」と言われたのですが、前からも
言っているとおり、こういうのは自腹切って参加するからいいのです。

本と一緒で財布から金を出して勉強しないと身につかない。

僕もいま以上に授業力をアップさせたいのです。だから参加しようと思う。
和田玲先生、よろしくお願いいたします。

 

(追記)この上の写真のあとに悲劇が襲いました。それも後で書きます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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